ともに生きる
曹洞宗では、お釈迦さま、両祖さまの正しい教えに基づいて、「人権の尊重」「平和の確立」「環境の保全」に取り組んでいます。
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曹洞宗は、一人ひとりの人権を尊重するとともに、あらゆる差別を無くすために、人びとを正しく教え導く活動を続けています。現在も、部落差別、ハンセン病差別、東アジア出身の強制徴用者等の無縁遺骨問題など多岐にわたる問題に真摯に取り組んでいます。 |
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曹洞宗は戦争の悲惨さを直視し、いのちの尊さを自覚して、世界平和の実現に向けさらなる努力を続けています。特に平成4年には過去に関与した侵略と植民地支配について「懺謝文(さんじゃもん)」を表明し、「不戦」の立場から戦争は誰にとっても過ちであることを主張しています。 |
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曹洞宗は、地球環境を守り自然とともに生きていく「グリーン・プラン」運動を展開しています。環境破壊は深刻さを増すばかりですが、毎日の生活の中で一人ひとりができる身近なことから行えば、少しずつでも改善できるはずです。 |
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青少年書道展 |
イベント
法話や講演、イス坐禅を体験する「禅をきく会」が管区教化センター主催で行われています。また、青少年に仏教や禅に親しんでもらうため「青少年書道展」を開催しています。
梅花流詠讃歌
梅花流は曹洞宗の御詠歌、御和讃の流名です。一仏両祖の数えをメロディーにのせて、講という集いのなかで、お仲間とご一緒にお唱えします。現在、6,400余の寺院に梅花講があり、約16万人のお仲間が活動しています。
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平成16年新潟県中越地震 |
ボランティア
曹洞宗は大地震や洪水などの災害時において組織的にボランティア活動を行っています。また、全国の寺院、檀信徒の皆さまからお預かりした曹洞宗義援金が、国内外の災害緊急支援に役立てられています。
教育
曹洞宗には駒澤大学をはじめとする大学、高等学校、中学校など多数の関係教育機関があり、僧侶の育成や、曹洞宗の教えに基づく教育が行われています。また、青少年のための坐禅会、スカウトの活動なども各地で行われています。
世界へ
海外には多くの寺院や禅センターがあり、ハワイ、北アメリカ(ロサンゼルス)、南アメリカ(サンパウロ)、ヨーロッパ(パリ)には国際布教総監部を、さらにサンフランシスコには国際センターを置き、海外の布教活動につとめています。また、国内でも外国人の方々を積極的に受け入れる坐禅会が開かれています。
曹洞宗宗務庁発行「禅」(平成22年7月20日 第1版発行)より転載